こんにちは。設計担当の浜田です。
 
今回は、先日竣工した新築注文住宅の完成見学会の様子のレポートとともに、完成した住宅の紹介をします。
Cuestudioを運営するバレッグスでは、ARCHIBLAST[アーキブラスト]という一級建築士事務所の運営もしており、新築住宅の設計・施工も行っています。
（リノベブランドがキュースタジオ、新築戸建てブランドがアーキブラストというような感じで、スタッフもオフィスも同じなんですよ。）

さて今回紹介するのは、そのARCHIBLASTが手がけた注文住宅です。

注文住宅完成見学会の場所は世田谷区・三軒茶屋エリア。
見学会当日は、お一人の方やご家族連れなど、さまざまな方々にご参加頂きました。
ご参加下さったみなさま、ありがとうございました！
 

 
今回は予約制にさせて頂いておりましたので、ご参加下さった方々には、設計担当より、建物の特徴や設計秘話等をお話させて頂くことができました。
 
写真のように、実際に空間を体験してもらいながら、設計担当が説明しています。
 
現地に来ることのできなかったみなさまにも、わたしから魅力を伝えていきます！
 
 

注文住宅完成見学会＠世田谷 ポイントは「吹き抜けが演出する明るい空間」。

 
この建物は、２階のリビングを中心に、階段や吹き抜けが上下階をつなげ、それぞれの部屋の仕切りが無い、大きなワンルームのような空間になっています。
まず玄関を入ると、壁で仕切られていない階段が、２階のリビングにまっすぐつながっていきます。
 
 

 
２階には、壁沿いに40ｃｍ程度の高さのステージがあり、腰掛けたり、時には寝転んだりして過ごすことができる、床でありながら家具にも近いような場所となっています。リビングでのさまざま過ごし方が生まれます。
 
道路に面した大きな窓からは、たっぷり光が入ってきて、晴れた日の午後にはステージに腰掛けながら、ひなたぼっこが気持ち良さそうです！
 
 

 
また、ステージ下のスペースは、収納スペースにもなっていて、空間を有効に使っています。
 

 
LDK上部の一部分は、３階からロフトへと繋がる吹き抜けになっていて、吹き抜けに設けた、空の見える窓からは、壁に沿ってやさしい光が射し込み、室内を明るい光が包み込みます。
 

 
模型を使った検討や、耐震を考慮した構造計算など、さまざまな検討を行い、この広々とした吹き抜けのある空間を実現しました。
 

 
 

統一感のある木の素材が生む心地よさ

 
造り付けの家具や扉には、シナ材やパイン材といった木の素材を使用し、また木目を活かした塗装とすることで建物全体をナチュラルな雰囲気に仕上げました。
床材には、表面に無垢材が張られている突板フローリングを採用することで、家のどこにいても木の温かみが感じられます。
 

 
壁や天井の白色と、床・階段・家具・窓枠の木の素材でシンプルな仕上がりにすることで、お住まいになった後、家具や生活に必要なものを配置しても、それらが自然と馴染むような空間になっています。
 
今はすこし物足りないくらいでも、生活する上で完成していったり、新しい発見があったり、そんな住まいになってほしいなと感じています。
 
 

東京都内で実現する自分らしい戸建て暮らし

 
この物件は、敷地面積が約44㎡という、都心にある、決して広くない土地ではありますが、吹き抜けを作って天井の高さを高くしたり、ステージを設けて家の中にたくさんの居場所をつくったり、広く感じられる空間の工夫をすることで、建物全体の広がりを生み出しました。
 
全体がひとつながりになった空間は、３ＬＤＫ・４ＬＤＫといった、部屋数＋ＬＤＫでは表すことのできない間取りとなり、狭小地でありながら、その狭さを感じさせず、たくさんの生活のシーンが生まれる、暮らしの自由度の高い住まいとなっています。
 
住まいは、そこに住まう人の生活によって形づくられるものです。
誰にでも当てはまる住まい方ではなく、自分だけの暮らしにあった住まい。それは、土地の広さや部屋の数では図れない、快適な暮らしをつくっていくんだと思っています。