
構造:RC造7階建5階
所在地:東京都品川区南品川2丁目
家族構成:夫婦、子供1人(未就学児)
家族エピソード:・共働き夫婦/・平日は夫の帰宅が遅く、妻が子供の迎え・食事作り・風呂・洗濯などを行う/・平日は仕事と家庭に追われる。週末は少しでも家族や自分のために時間を使いたい。

コンセプト
3つの癒し要素で空間を構成。
要素1:家事動線
洗濯・調理・収納の3大家事動線をシンプルかつ合理的にする○(円)家事動線
要素2:家族時間
家族との時間を誘うリビング・ダイニング
要素3:ひとりの空間
家の中に点在する、高さや空間の明暗・視線抜けを利用したひとりの空間
気分や時間帯に合わせ場所を選ぶことができる
ダイアグラム 空間内の用途を決める2要因
<人との距離を決める【30センチ】グリッド>
ひとりの空間最小半径【60センチ】
夫婦など二人の人に必要な空間距離【120センチ】
家族など小規模のグループが自然と会話が弾む距離【210センチ】
<空間の明暗>
暗:廊下側,北側。静かな場所。
明:東南側。光が差し込む暖かな空間。
同じ空間でも会話をしない距離【360センチ】


*家族時間スペース(LDK)*
他の空間よりも一段低くなった直径2100のコンパクトなリビングは、光が差し込む温かな位置に配し、自然と家族が集うようにした。
小さな段差は集まった家族を包み込まれたような感覚にさせる。
ソファは敢えて置かず、その段差が腰掛の役割も果たす。
*ダイニングキッチン(LDK)*
キッチンに横付けのダイニングにすることで、子供との会話や交流を増やす。
横付けキッチンは家事動線を楽にするだけでなく、視線が合い易く距離も近いため、調理しながらでもダイニングテーブルで手伝いや宿題をする子供と会話が弾む。
洗濯→洗濯干し(ベランダ)→調理→収納(WIC)のいわゆる家事動線をここに集結させた。WICを中心に家事動線が合理的に短くなっているため毎日の家事を楽にしてくれる。
材料:無垢等
*窓側カウンタースペース(LDK)*
見晴らしの良い風景を臨む窓側のスペースは、夫婦が語り合うためのスペース。
対面すると弾まない会話も、席を隣り合わせにすることで、共に見る目の前の景色が会話のきっかけをもたらす。
子供が寝静まった後の貴重な夫婦だけの時間。
*ベッドスペース*
寝るためだけに必要な最小限を確保。
上部ロフトの圧迫感を無くすために窓に近い場所に置き、視線を逃がす。
材料:アイアンバー
*ひとりスペース*
①北側(LDK)
LDKと隣接した北側に面する静かなスペース。
家族の雰囲気を近くに感じつつも、家事の合間のちょっとした休憩場として利用する。
可愛らしいアーチの開口でLDKと繋がり、壁の高さは立つと頭が見える1400に設定した。
ひと休憩終わった後の母親の頭が見え、『ママそこにいたのね』と声をかける子供。母親は家族のいるLDKに笑顔で向かう。
②インナーテラス
人が自然と癒される植物の色や香りに囲まれた、非日常をもたらしてくれる空間。
一番日当たりのいい家の中でも贅沢な場所に住宅には不必要なインナーテラスを敢えて設置した。
そうすることで、ひとりでひと呼吸したい頑張った母親に、家族からありがとうの気持ちが伝わるような気がした。
③ヌック(寝室右)
人ひとりがちょうど足を伸ばして納まる小さな籠もりスペース。
インナーテラスから溢れる優しい木漏れ日が昼寝を誘う。
寒い冬の日差しがある時間、ここでブランケットに包まれと暖かいコーヒーを飲みながら読書をしているとそのまま昼寝をしてしまう、そんな空間にしたかった。
材料:モールディング
④ロフト
空間を高い位置にすることで視線的にひとりになれる空間。
下からの視線は遮りつつもロフトに上がると視線が方々に抜ける。
天井も低いため、考え事などどうしてもひとりになりたいときここに籠もる。
⑤読書スペース
ここに来ると日頃はおしゃべりが好きな子供も読書に集中して静かになる。
自然とひっそりと静かになる廊下側の少し暗い空間。
本棚に囲まれた、家族の小さな図書館となる。
小上がりになった畳で座ったり寝そべりながらじっくり読書やPCをする。
材料:グリッド棚等 小上がり
⑥トイレ・UB
少し広めのトイレは読書しつつもしっかりひとりになれる空間。
お風呂は大き目に、しっかり足が伸ばせるようなサイズ。
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図面・概要
所在地
東京都品川区南品川2丁目
構造
RC造7階建5階
専有面積
68.00㎡
家族構成
夫婦、子供1人(未就学児)