今回の事例はご夫婦２人暮らしのマンションリノベーション。もともとは設備故障のご相談でしたが、お話をお伺いする中で「折角ならライフスタイルから変えたい」とお部屋全体のリノベーションを行わさせて頂くこととなりました。
元々リビング・キッチン・洗面所・廊下・寝室がそれぞれ独立した空間で、現地調査の際、窓がたくさんあるわりに少し暗い印象を受けました。また間取りの中央に配置された洗面所は孤立しているように感じました。

リノベーション後の間取りには回遊性があり、どこに居てもご家族の気配を感じる事が出来ます。これまで分断されていたそれぞれの間取りが、キッチンを通り連続性した空間となるよう設計しました。あわせて、以前小窓のあったキッチンの場所にユニットバスを配置し 窓のあるお風呂を実現。このことで日中 洗面所の引き戸を開け放つと、ユニットバスからの光が取り込まれ、以前よりもぐっと明るい空間となりました。

この事例では床や壁など部分的に残させて頂いた上でリノベーションを実施しました。もともとマンション自体の構造やキッチン排気の関係で凹凸があった壁面。この凹凸が空間を暗い印象にさせていた要因の一つです。収納やキッチンの配置により壁面がなるべくスッキリと平滑となるよう設計しました。あわせて白いキメの細かいクロスを選定致した事で光が綺麗に反射し、たくさんある窓から多くの光を取り込むことができるようになりました。真っ白なクロスは、まるで白いキャンバスのように これからおふたりで揃えられるインテリアをぐっと引き立たせることができるはずです。