リノベーションにかかる費用・コストについて

「材料費」と「工事費」で成り立つリノベーションの費用を把握

リノベーション費用は主に、使用する設備機器や建材などの「材料費」のほか、それらを実際に取り付ける大工さんや職人んさんなどの人件費としてかかる「工事費」で構成されています。使う材料の量やグレード、施工にかかる日数や人数などで費用が決まります。
さらに工事費は「解体工事」、「木工事」、「電気設備工事」、「排水管工事」などに分けられ、工程によって関わる職人さんも変わってきます。
例えば、床と壁を張り替えるだけの工事内容より、塗り壁や収納棚を造作するほうが材料費はもちろん、施工する時間や職人さんの数が違ってくるため、その分、工事費も高くなります。
こうした仕組みを把握しておけば、もしイメージしていたリノベーションのプランが予算を超えてしまったとき、材料やプランを見直すことで、予算内に収めることができます。

<リノベーション費用の相場>

リノベ内容 既存生かし
(つく・こわ)
フルスケルトン 設計料
40㎡~ 420万円~ 500万円~ 0円
50㎡~ 500万円~ 550万円~ 0円
60㎡~ 570万円~ 650万円~ 0円
70㎡~ 630万円~ 700万円~ 0円
80㎡~ 690万円~ 750万円~ 0円

※基本的な「材料」と「工事」により施工した場合を想定した平均的な価格です。

箇所別リフォーム・リノベーション費用の目安

Living,Dining

リビング・ダイニングのリノベーション費用

リビングは生活の中心となる場所のため、ここによって家全体のトーンが決まってきます。床の素材はどうするか、壁は塗装かクロスか、リビングを中心にコーディネートしていったほうが、他の部屋との相性や購入する家具などと比較しながら進めることができます。
空間の部分で多いのが、リビングとダイニング間仕切り壁を取り払い、大きなLDK空間をつくるというケース。これぞリノベーションの醍醐味!というような既存の間取りでは得られなかった家族の団らん空間での暮らし方ができます。ですが、リビングとダイニングで違う床材を使っていたら? 取り払った箇所を補修する大工さんの工事費は? というように、費用に関わってくるポイントです。

<工事費目安の例>

  • ・床の張替え:30万円~
リビング編
リビング編

Kitchen

キッチンのリノベーション費用

リビングと同じくらい要望が多いのがキッチンです。築20~30年の中古マンションや一戸建てだと、キッチンが壁付けになっていることが多く、さらに北側を向いていることがあり、暗く閉鎖的なスペースになってしまっていることがあります。そこで対面式のキッチンにリフォームし、場合によっては位置を変えることもしばしば。
そこで関わってくるのが、給排水管の延長、ダクトの延長といった部分や、キッチン変更に伴う床・壁の修復費用など。対面式にした場合、LDK全体の内装とも関係してくるため、内装の解体費用、仕上げ費用とも関わってきます。
そしてシステムキッチンか造作キッチンか、キッチンのグレードはどれを選ぶかによって、費用が変わってくるので、予算を抑える際は、本当に必要な機能だけが付いたグレードを採用するなど、あらかじめイメージしておくとスムーズに決めることができます。

<工事費目安の例>

  • ・ベーシックなキッチンで入れ替え:60万円~
  • ・造作カウンター付の対面キッチン+位置変更:74万円~
キッチン①
キッチン②

Room

居室のリノベーション費用

使いづらかった和室を書斎にしたり、お子様の成長に合わせて子ども部屋を設けるなど、家族のライフステージに合わせてリフォームされることの多い居室部分。押入れをクローゼットに変える、畳をフローリングに変えるなどといった工事が多く、お子様の勉強机を造作するといったリノベーションならではの要望も多くあります。
あるいは居室をひとつ潰して、丸ごとウォークインクローゼットにするなど、実はアイディア次第でかなり悩ましい場所でもあります。
和室から洋室にする場合、畳→フローリングの他、襖はドアに、押入れはクローゼットとなることがほとんど。その箇所が多いほど、建材費用に関わってきます。
ここでの予算の調節ポイントは、建具の選び方。リビングやサニタリーのドアと統一するなど、お部屋全体のトーンに左右されるので、例えば、「寝室は寝るだけ!」といったイメージであれば、ここだけ内装仕上げをコストを抑えたものにする、あるいは収納をオープンクローゼットにし、その分建具の数を減らすといったやり方が挙げられます。
最近ではもとの和室の既存を活かして、畳を縁のない琉球畳に替え、モダン和室にするといったケースも増えています。

<工事費目安の例>

  • ・押入れ→クローゼット交換:19万円~
  • ・造作棚追加:8.5万円~
琉球畳
居室

Bath,Sanitary

浴室・洗面スペースのリノベーション費用

浴室・洗面スペースは、築年数の古さやお部屋の広さとかなり関わってくるところ。㎡数の少ないマンションだと、床面積を稼ぐために多点ユニットを採用しているところもあり、やがて家族が増えていく場合、この使いづらさは解消したいところ。
さらに古い中古マンションだと在来工法の浴室がほとんどで、壁や床、浴槽の劣化といった見た目の問題だけでなく、給排水、給湯の配管が劣化していれば、詰まって機能しないなどの危険があります。在来工法からユニットバスへ変更する際に見えない部分も一緒にチェックするとともに、設備のグレードによって費用がかなり左右されるので、シンプルで必要最低限のものを選ぶことで予算を抑えることができます。

<工事費目安の例>

  • ・ベーシックなユニットバスへ取替え:65万円~
  • ・在来浴室→ユニットバスに変更:70万円~
  • ・洗面室リニューアル:40万円~
浴室①
洗面①

Toilet

トイレのリノベーション費用

部分リフォームでは最も多い要望のある箇所で、かつ機能性が求められるトイレ。タンクレストイレを採用するお施主様も増え、見た目がすっきりし、掃除がしやすいといった利点があります。ただし高層階のマンションでは水圧の問題を考慮する必要があり、さらに手洗い器を新しく追加する必要もあります。手すりの設置、段差解消など、バリアフリーを目的としたリフォームもあり、暮らしの形によってかけるコストが変わってくるので、必要最低限にとどめ、その分内装にこだわるなど、配分するイメージをあらかじめ持っておくと、費用を抑えることができます。

<工事費目安の例>

  • ・ベーシックなトイレ新規取替え:11万円~
  • ・タンクレス式+手洗い器トイレ内設置:33万円~
トイレ①
トイレ②

Exterior

屋外のリノベーション費用

主に一戸建てのリフォーム・リノベーションで行われるのが外装のリフォーム。塗装の塗り替え工事、防水工事がメインですが、屋根や下地が傷んでいる場合は、重ね葺きや葺き替えも。足場を組むことになり、その分の費用もかかります。マンションでの屋外工事はバルコニーにウッドデッキを設置するなど。どちらかというと「新しくプラスする」項目なので、予算に余裕ができた場合はチャレンジ!、というところで、比較的、優先順位をつけやすい箇所といえるでしょう。

<工事費目安の例>

  • ・外壁塗装:80万円~
  • ・バルコニーにウッドデッキ設置:12万円~
塗装の塗り替え工事
屋上・バルコニー工事

リノベーション費用を抑えるためのポイント

使える部分を利用する

一から新しくできるのが魅力のリノベーションですが、必ずしも全てスケルトンに解体してからリノベーションを行うことが一番良いというわけではありません。使えるものを壊してしまうのは勿体ないですよね。Cuestudioでは物件の状態を事前に調査し、既存を使える部分は活かしコストダウンを図る、「つくりすぎず、こわしすぎず」な『つく・こわリノベーション』を積極的に行っています。フルスケルトンからの工事でなくても、十分満足のいくリノベーションも、実は可能だったりするんです。

既製品を上手に取り入れる

キッチン造作や、テーブルカウンター、棚など、間取りのサイズにピッタリ合わせて造作すると、とても魅力的なリノベーション住まいになりますが、とはいえ、それはいわゆる“オーダーメイド”。工期が増えてしまい、それに連れて費用も増加します。既製品は品質が安定しており、またスケルトンからのリノベーションであれば、サイズに合わせてプランを立てることも。全てをオーダーにせずとも、「あそこはこだわりたいからオーダーで、あそこは既製品でコスト削減しよう!」というように、上手く調整するのもリノベーションの醍醐味です。

素材を変えてみる

壁一面を塗装で仕上げる、床を全面無垢フローリングにするといったものは、リノベーションの代表的な工事ですが、その施工面積が増えれば増えるほど、比例して費用は上がっていきます。
全部ではなく一部、また「塗装をやめて壁紙でアクセントカラーにする」や「天然木使用した突き板フローリングに変える」など素材を変えることでコスト削減を図ることができ、もし予算と合わない場合は、お客様が当初いだいていた理想に、勝るとも劣らない代替プランをCuestudioがしっかりご提案いたします!

助成金や住宅ローンなど、制度を上手く活用する

中古住宅購入とリノベーション工事を同時に行う場合に、必要な費用をまとめて借りられる「フラット35」や、そのほか民間の金融機関でもリフォームローンを用意しています。助成金・補助金は主に公的機関への申請が必要となり、住まいの耐震化、省エネルギー化、バリアフリー化などのリフォームに対して、各種支援制度が設けられています。住んでいる地域によって条件が異なりますので、一度ご予定の地域の公的機関がどのような助成金補助金制度を設けているか、調べてみるといいですね。適合する場合はぜひ上手に活用していきましょう!

もっと詳しく!費用別にリノベ事例見てみよう!

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